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Moto2

小椋選手がグランプリ初優勝を飾る

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第6戦の舞台は、レースのメッカ、スペイン南部のへレス。ドライ・コンディションで行なわれた予選では、小椋藍選手(KALEX)が、Moto2で初のポール・ポジションを獲得した。
 「マシンはとてもうまく機能し、ポール・ポジションを獲得することができました。セット・アップはあまり大きく変更しないで、細かい部分を今日のコンディションに合わせただけです。ヘレスは好きです。今週末は安定して上位にいます。でもレースは予選とは全く違うので、集中して走りたいです」と小椋選手。
 
 続いて、2位にT・アルボリーノ選手(KALEX)、S・ロウズ選手(KALEX)と続く。
 前回のポルトガル戦の転倒で左手を骨折。手術していたA・カネット選手(KALEX)が4番手。首位のC・ヴィエッティ選手(KALEX)は6位2列目につけた。
 
 決勝当日も晴天に恵まれた。レースが始まると小椋選手が好ダッシュ。カネット選手、F・アルデガー選手(BOSCOSCURO)、アルボリーノ選手、S・チャントラ選手(KALEX)などが後ろから続く。
 小椋選手はそのままレースをリード。後ろからアルボリーノ選手、カネット選手、チャントラ選手などが僅差で続く。しかし、8周目にチャントラ選手は転倒してしまう。
 レース中盤、トップは小椋選手。カネット選手とアルボリーノ選手が僅差で続き、3台の戦いとなる。
 終盤に入ると、小椋選手は少しずつ差を広げ始める。残り3周になると小椋選手は、約2秒のリードを奪う。単独2位にカネット選手、単独3位にアルボリーノ選手が続く。
 小椋選手はそのまま後続を寄せ付けない強さを見せると、Moto2クラス初優勝を決めた。
 カネット選手は2位、アルボリーノ選手は3位に入った。
 首位のヴィエッティ選手は6位となり、ランキング2位の小椋選手との差は19点と詰まった。

コメント

優勝 小掠藍選手(KALEX)
 「今日はいつにも増してうれしい表彰台になりました。グランプリで初優勝を達成しました。待ちに待った最高の結果です。今日はいいスタートが切れました。完ぺきなマシンに仕上げてくれたスタッフに感謝したいです。今大会は初日から好調で、いろんなことが狙い通りにいきました」

2位 A・カネット選手(KALEX)
 「これまでで一番難しいレースだった。序盤からうまくいって、いいペースで走れた。でも、後半になったら、ケガの痛みもあってとても厳しくなってしまった。これ以上はもうできなかった。だから、2位でも本当にうれしいよ」

3位 T・アルボリーノ選手(KALEX)
 「タフなレースだったけど、結果には満足している。レース後半は右腕に腕上がりの症状も出てきたので厳しかったが、なんとかコントロールした。表彰台に立ててハッピーだよ」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '39.16.357 Dunlop ユーザー
2位 A・カネット Flexbox HP40 KALEX '39.18.866 Dunlop ユーザー
3位 T・アルボリーノ Elf Marc VDS Racing Team KALEX '39.20.026 Dunlop ユーザー

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Moto3

ゲバラ選手が今季初優勝。佐々木選手がほぼ最後尾から追い上げて6位を獲得

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予選でポール・ポジションを獲得したのは、I・ゲバラ選手(GASGAS)。
 「2度目のポールだけど、本当は初めてです。カタールではポールを取ったけど、ペナルティを受けてしまったからね。今回はいいペースで走れています。明日は、トップ集団をなるべく少人数にする戦いにしたいね」とゲバラ選手。
 首位のS・ガルシア選手(GASGAS)は2位、J・マシア選手が3番手に続く。
 ランキング2位のD・フォッジア選手(HONDA)は4位につける。
 佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)は7位となったが、予選中のスロー走行でペナルティを取られ、26番手からのスタートとなった。
 また、山中琉聖選手(KTM)10番手。
 「今週は、ずっといいフィーリングがあるので、いいレースをしたいと思います」と山中選手。
 鳥羽海渡選手(KTM)16番手、鈴木竜生選手(HONDA)18番手、古里太陽選手(HONDA)21番手につけた。
 
 決勝レースが始まると、ガルシア選手がホール・ショット。ゲバラ選手、マシア選手、フォッジア選手、D・モレイラ選手(KTM)などが続く。
 序盤は、ゲバラ選手、ガルシア選手、マシア選手、モレイラ選手がトップ集団を形成。接戦を演じていく。
 中盤になると、D・オンチュー選手(KTM)、X・アルティガス選手(CFMOTO)が先頭集団に追いつき、6台の争いとなる。ガルシア選手、マシア選手、ゲバラ選手を中心に戦いは展開されていく。
 後半に入ると佐々木選手などの後続車も追いつき、マシア選手、オンチュー選手、ゲバラ選手、ガルシア選手、アルティガス選手、佐々木選手の6台の大混戦。
 最終ラップで前に出たゲバラ選手が、激戦を制して優勝をさらった。
 ガルシア選手2位、マシア選手3位となりスペイン人ライダーが表彰台を独占した。
 フォッジア選手は18位ノー・ポイントに終わったため、首位のガルシア選手とランキング2位のフォッジア選手との差は21位に広がった。
 佐々木選手は、26位から上位集団に追いつく健闘を見せて6位を獲得。
 また、鳥羽選手7位、山中選手8位、古里選手21位となった。

コメント

優勝 I・ゲバラ選手(GASGAS)
 「地元のへレスで優勝できて最高な気分です。最後にガルシア選手を抜くことができて、優勝できました。この調子で今後も戦っていきたい。今日のマシンは調子よかったが、混戦でペースを保つのが大変だった」

2位 S・ガルシア選手(GASGAS)
 「へレスのクレージー・レースだった。チーム・メイトのゲバラ選手と共に、後続を離したかったが、できなかった。表彰台に上がれたことは重要だと思う。次のルマンもがんばります」

3位 J・マシア選手(KTM)
 「サイトはアタックしたかったけど、難しかった。でも、3位になれてよかった。今回の目標は、スタートを決めて上位グループで戦うことだった。だから、この結果には満足している。次のルマンでもプッシュしていくよ」

6位 佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)
 「ペースがいいのは分かっていた。土曜日に受けたペナルティについては、自分のせいではないと思っている。落ち込んでいたが、ペースはいいからとチームが励ましてくれた。今日は追い上げていってトップ・グループに追いつくことができた。最後は厳しかったが、レース・キャリアの中で一番強いレースができたと思う」

7位 鳥羽海渡選手(KTM)  
 「レース序盤で遅れてしまった。その後は追い上げていけたが、予選順位を上げることと、序盤の走りをよくしたい」

8位 山中琉聖選手(KTM)
 「序盤に課題がある。ペースをうまく上げられない。後半にはペース良く走れているので、序盤の走りをなんとかしたいと思う」

21位 古里太陽選手(HONDA)
 「レース中は自己ベストくらいで走ることができた。集団に加わることはできなかったが、内容は悪くなかったと思う。次のルマンで、少しずつよくしていきたい」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
 「転倒でノー・ポイントで残念な結果に終わった。朝のウォーム・アップで少しいい感じになった。レースでは追い上げていったが、高速コーナーで転んでしまった。この後テストがあるので、走りを見直したい」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 I・ゲバラ Gaviota GASGAS Aspar Team GASGAS '39.19.873 Dunlop ユーザー
2位 S・ガルシア Gaviota GASGAS Aspar Team GASGAS  '39.19.937 Dunlop ユーザー
3位 J・マシア Red Bull KTM Ajo KTM '39.20.081 Dunlop ユーザー
6位 佐々木歩夢 Sterilgarda Husqvarna Max HUSQVARNA '39.20.720 Dunlop ユーザー
7位 鳥羽海渡 CIP Green Power KTM '39.23.660 Dunlop ユーザー
8位 山中琉聖 MT Helmets-MSI KTM '39.23.855 Dunlop ユーザー
21位 古里太陽 IDEMITSU Honda Team Asia HONDA '39.45.442 Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 Leopard Racing HONDA '10.50.954 -16 laps Dunlop ユーザー