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Moto2

チャントラ選手がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝。小椋選手は2位に入る

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インド・ラウンドの翌週、日本グランプリを迎えた。初日から晴天に恵まれ、予選も曇り空の中、ドライ・コンディションで行われた。タイ人ライダーのS・チャントラ選手(KALEX)は初日からトップ・タイムをマーク。全セッションでトップにつけると、今季初のポール・ポジションを獲得した。「このレース・ウイークは金曜日から完ぺきに進められている。自信を持って乗れるセッティングをチームとともに準備してきた。ポール・ポジションを獲得できて本当にうれしいです。私も小椋選手もいいペースで走れているので、明日は優勝を目指します」とチャントラ選手。
続いて、小椋藍選手(KALEX)が2位。体調不良に苦しんだが、それでもフロント・ロー2位をつかんだ。「予選で2番手を獲得できてうれしい。終盤のアタックラップで思ったより速く走れました。明日は長いレースになるのでなにが起こるかわかりませんが、いい結果で終えられるようにがんばります」と小椋選手。J・ディクソン選手(KALEX)が3位に続く。
首位のP・アコスタ選手は4位2列目となる。また、野佐根航汰選手(KALEX)は22位、羽田大河選手(KALEX)は24位となった。

決勝当日、朝方降った雨は止み、決勝レースを迎えたときはドライ・コンディションとなっていた。決勝がスタートすると、チャントラ選手が絶妙なダッシュをみせてホール・ショット。後ろから、ディクソン選手、A・ロペス選手(BOSCOSCURO)、小椋選手などが続く。トップのチャントラ選手はそのまま引き離しにかかる。小椋選手は2位に上がり、アコスタ選手、ディクソン選手と続く。
レース中盤、トップのチャントラ選手は2秒以上のリードを奪う。単独2位に小椋選手。アコスタ選手が単独3位につけていく。後半に入ると、トップのチャントラ選手と2位小椋選手の差は1秒半前後になるが、チャントラ選手はトップを守っていく。チャントラ選手は最後まで後続を寄せ付けない速さを見せ、ポール・トゥ・ウィンで今季初優勝を決める。2位に小椋選手。3位に首位のアコスタ選手が入った。ランキング2位のT・アルボリーノ選手(KALEX)は11位に終わり、首位のアコスタ選手は50点とリードを広げた。また、羽田選手は19位。野佐根選手は転倒リタイアしている。

優勝 S・チャントラ選手(KALEX)
「今週は走り出しから調子が良かった。ポールをとったので、昨夜は興奮してよく眠れなかったよ。今日はスタートが上手くいって、集中して走れた。チーム・メイトの小椋選手が後ろから来ていたけど、そのままトップを守って優勝できた。久々の優勝だから本当にうれしいよ」

2位 小椋藍選手(KALEX)
「スタートで少し出遅れたけど、その後、追い上げて2位になった。今回は、最初からチャントラ選手は速かった。追いつくことはできなかった。ホームGPだから、表彰台には上がりたいと思っていたので、2位になれてうれしいです」

3位 P・アコスタ選手(KALEX)
「今回はあまりうまくいかなかったけど、それでも表彰台に上がれてうれしい。スタート直後に接触しそうになって7位くらいに落ちてしまった。それから追い上げて3位になったんだ。これからも集中して走っていきたい」

19位 羽田大河(KALEX)
「ベストを尽くして戦ったが、残念な結果に終わってしまった。気持を切り替えて、次のレースに臨みます」

リタイア 野左根航汰選手(KALEX)
「今日の結果はとても残念です。路面コンディションが難しかった。1周目にミスして順位を落としてしまい、追い上げようとしてプッシュしていたときに転倒してしまった。今日は応援に来てくれたファンに感謝しています」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 S・チャントラ IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '35.19.273 Dunlop ユーザー
2位 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '35.20.626 Dunlop ユーザー
3位 P・アコスタ Red Bull KTM Ajo KALEX '35.22.353 Dunlop ユーザー
19位 羽田大河 Pertamina Mandalika SAG Team KALEX '35.48.685 Dunlop ユーザー
リタイア 野左根航汰 Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp KALEX '13.18.625 -12 lap Dunlop ユーザー

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Moto3

マシア選手が2連勝。佐々木選手は2位に入る

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ポール・ポジションを獲得したのは、目下首位に立っているJ・マシア選手(HONDA)。2戦連続の獲得となった。「最後は単独で最速タイムを出すことができた。うまくいったので自分でも驚いているよ。明日の戦いが楽しみです」とマシア選手。
続いて、D・オンチュー選手(KTM)が2番手、M・ベルテール選手(HONDA)が3番手に続く。また、マシア選手と同点首位に並ぶD・オルガード選手(KTM)は6番手2列目となる。首位に1点差のランキング2位につける佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)は、7番手3列目。「予選は簡単ではなかった。バイクの状態をもう少しよくする必要がある。レース・ペースはいいので、いいレースができると思います」佐々木選手。また、鳥羽海渡選手(HONDA)11位、山中琉聖選手(GASGAS)12位、古里太陽選手(HONDA)13位、鈴木竜生選手(HONDA)16位につける。
 
決勝レースがスタートすると、オンチュー選手がホール・ショット。後ろからオルガード選手、S・ネパ選手(KTM)、マシア選手などが続く。オンチュー選手がレースをリード。すぐ後ろからオルガード選手、佐々木選手、マシア選手の4台が続き、先頭集団を形成。5位以下を離し始める。7周目からマシア選手がトップに立ち、佐々木選手、オンチュー選手、オルガード選手が順位を入れ替えながら僅差で続く。11周目、3番手につけたオンチュー選手がクラッシュ・ダウン。2位争いを尻目にトップのマシア選手は約1秒のリードを奪う。2位は佐々木選手とオルガード選手の一騎打ち。ランキング上位3台の戦いとなった。
レース終盤、トップのマシア選手は、2位を争う佐々木選手とオルガード選手に約1秒の差をつける。佐々木選手とオルガード選手はテール・トゥ・ノーズが続く。マシア選手はそのままトップを守り切り、2連勝で今季3勝目。ラスト・ラップの最終コーナーでオルガード選手のアタックを受けた佐々木選手は、メイン・ストレートで僅かに前に出て2位でチェッカー。オルガード選手が3位となる。
この結果、首位のマシア選手と佐々木選手は6点差、オルガード選手が3位に後退して、首位と9点差となった。また、鳥羽選手は8位、山中選9位、古里選手12位。鈴木選手は転倒してリタイアに終わった。

優勝 J・マシア選手(HONDA)
「精神的に、これまでで一番難しいレースのひとつだと思う。路面状態がよくなくて、序盤は特に大変だった。トップ4くらいかなと思っていた。それからペースをつかんで、プッシュしてトップに上がることができた。後続に差を付けて勝てたことには驚いている。サマー・ブレークの後、レースを楽しもうと思って、金曜日からそういう気持で臨んでいるんだ」

2位 佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)
「今週は、セッティングに苦しんだり大変だった。今日はいいフィーリングで走れた。マシア選手の後ろについて行ったが、最後は離されてしまった。2位でもうれしいけど、悔しさもあります。ホームGPで表彰台に上がれたのでよかったです」

3位 D・オルガード選手(KTM)
「表彰台に上がれて嬉しいです。カタルニア、ミサノの無得点に終わったから。佐々木選手とのバトルは楽しかったし、いいレースができたと思う。状態はよくなってきている。次もがんばります」

8位 鳥羽海渡選手(HONDA)
「多くの応援があって、とてもうれしかったです。結果には悔しさが残りますが、もっと強くなってまた戻ってきたいと思います」

9位 山中琉聖選手(KTM) 
「路面状況が難しかった。スタートからうまくいかず、何度もミスしてしまった。思ったように走れず追い上げることはできなかった。今週はずっといいフィーリングだったので、残念です」

12位 古里太陽選手(HONDA)  
「もっと上位を狙えるペースがあったはずなので悔しい結果です。マシンはサンマリノやインドのときと比べて、状態はよくなっている。決勝中はブレーキングで何度かミスをしてしまい、集団から遅れたり追いついたりを繰り返すハードなレースでした。それでもいいペースで走れていたので、次戦のインドネシアが楽しみです」

リタイア 鈴木竜生選手(HONDA)
「ケガから復帰してから、ずっとうまく乗れない状況が続いている。どうしたのか自分でも分からない。諦めずにやっていきたい」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J・マシア Leopard Racing HONDA '33.30.018 Dunlop ユーザー
2位 佐々木歩夢 Liqui Moly Husqvarna Intact GP HUSQVARNA '33.31.564 Dunlop ユーザー
3位 D・オルガード KTM HONDA '33.31.620 Dunlop ユーザー
8位 鳥羽海渡 SIC58 Squadra Corse HONDA '33.39.271 Dunlop ユーザー
9位 山中琉聖 Gaviota GASGAS Aspar Team GASGAS '33.39.647 Dunlop ユーザー
12位 古里太陽 IDEMITSU Honda Team Asia HONDA '33.40.213 Dunlop ユーザー
リタイア 鈴木竜生 Leopard Racing HONDA '25.51.834 -4 laps