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Moto2

アコスタ選手がMoto2史上最年少チャンピオンに輝く。小椋選手は4位

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1週間のインターバルを挟んで、最後の3連戦の初戦、マレーシア戦を迎えた。ドライ・コンディションで行われた予選では、2連勝中のF・アルデガー選手(BOSCOSCURO)がポール・ポジションをゲット。「ここ数戦すごくいいフィーリングで走れている。明日のレースも楽しみだよ」とアルゲダー選手。
続いて、C・ヴィエッティ選手(KALEX)が2位、M・ゴンザレス選手(KALEX)が3位につける。初タイトルにあと一歩となっているP・アコスタ選手(KALEX)は6位2列目につける。また、小椋藍選手(KALEX)は13位。「プラクティス3で転倒して、予選ではベスト・タイムを出すタイミングを逃したまま終わってしまった。明日はスタートを決めて、追い上げていきたい」と小椋選手。羽田大河選手(KALEX)17位、野左根航汰選手(KALEX)28位につけた。
決勝レースがスタートすると、ゴンザレス選手が好ダッシュを決めるが、1コーナーを過ぎたところでクラッシュ・ダウン。代ってアルゲダー選手が先頭に立ち、アコスタ選手、M・ラミレス選手(KALEX)、A・カネット選手(KALEX)などが後ろから続く。小椋選手は好スタートを決めて1周目5番手につける。トップのアルゲダー選手はすぐさま引き離しにかかる。単独2位にアコスタ選手、単独3位にラミレス選手。A・ロペス選手(BOSCOSCURO)と小椋選手は4位を争っていく。 
中盤になるとトップのアルゲダー選手は5秒以上のリードを奪い、独走体制を築く。単独2位にアコスタ選手が続いていく。3位ラミレス選手の後方で、ロペス選手と小椋選手、J・ディクソン選手(KALEX)が4位争いを展開。12周目に小椋選手が前に出ると、3位のラミレス選手を追いかけていく。トップのアルゲダー選手は最後までハイ・ペースで後続を離していくと、2連勝で今季3勝目を達成。アコスタ選手は2位に入りタイトル獲得を決めた。19歳171日でMoto2クラスのチャンピオンに輝いたアコスタ選手は、M・マルケス選手のMoto2クラス史上最年少王者記録を更新した。小椋選手は最後までラミレス選手を猛追したが届かず。ラミレス選手がMoto2クラスで初の表彰台3位を獲得し、小椋選手は4位となった。また、羽田選手は16位、野左根選手は転倒リタイアに終わった。

優勝 F・アルデガー選手(BOSCOSCURO)
「今週は本当にうまくいった。レース中、後ろとの差を見ながら走って行った。勝つんだと言い聞かせて走ったよ。優勝できたのもチームのおかげだと思う」

2位 P・アコスタ選手(KALEX)
「Moto3クラスに続いて、2つめのタイトルを獲得できたなんで、信じられない気持ちです。チームに感謝したいです。僕は背が低くて体重が軽いから、去年の最初はセッティングが大変でよく転倒した。今年、うまく走れるようになったのはチームのおかげです。最後のバレンシア戦が終わるまで、今日はまだ泣かないでおきます」

3位 M・ラミレス選手(KALEX)
「表彰台に上がれて本当にうれしい。小椋選手が後ろから来ていることは分かっていた。最後は限界までプッシュしたよ。彼はアタックしてきたけど、なんとか3位を守ることができた。僕を信じてくれたチームに感謝したい」

4位 小椋藍選手(KALEX)  
「スタート直後の2コーナーでのアクシデントを回避することができ、ポジションを大きく上げることに成功しました。先頭集団に近づき、自分のペースを維持しようとしました。しかし、ロペス選手を抜き去るのに苦労してしまいました。その後、表彰台争いのためにラミレス選手に追いついたが、残念ながら彼を抜くことはできませんでした。今日は少し複雑な気分です。素晴らしいレースができたことは満足ですが、表彰台を獲得できたらもっと嬉しかったですね」

16位 羽田大河(KALEX)
「今日の結果にはがっかりしている。レース中盤、ブレーキングが難しかった。次のカタールではこの問題を解決したいです」

リタイア 野左根航汰選手(KALEX)
「前のグループについて行こうとしていたら、フロントが切れ込んでしまった。チームに申し訳ないです。1週間後にカタール戦があるので、次回はがんばります」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 F・アルデガー Beta Tools SpeedUp BOSCOSCURO '36.04.378 Dunlop ユーザー
2位 P・アコスタ Red Bull KTM Ajo KALEX '36.11.506 Dunlop ユーザー
3位 A・ラミレス OnlyFans American Racing KALEX '36.13.936 Dunlop ユーザー
4位 小椋藍 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '36.14.3701 Dunlop ユーザー
16位 羽田大河 Pertamina Mandalika SAG Team KALEX '36.37.059 Dunlop ユーザー
リタイア 野左根航汰 Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp KALEX '8.46.595 -13 laps Dunlop ユーザー

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Moto3

オランダ人のヴェイヤー選手が優勝。佐々木選手は2位

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ランキング・トップのJ・マシア選手(HONDA)がポール・ポジションを獲得。「いいペースで走れている。レースに向けて自信があるよ」とマシア選手。続いて、C・ヴェイヤー選手(HUSQVARNA)2位、M・ベルテール選手(HONDA)が3位につける。ランキング2位の佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)は5位2列目。「タイム・アタックしたときに少しミスしてしまった。ミスがなければフロント・ローに並べたと思う。今回マシア選手がとても速いけど、同じくらいのレベルで走れている。集中して走りたいです」と佐々木選手。山中琉聖選手(GASGAS)12位、古里太陽選手(HONDA)20位、鳥羽海渡選手(HONDA)25位につけた。
決勝レースが始まるとヴェイヤー選手がホール・ショット。後ろからマシア選手、I・オルトラ選手(KTM)、D・オンチュー選手(KTM)、佐々木選手などが続く。オープニング・ラップでマシア選手がトップに上がり、ヴェイヤー選手、佐々木選手、オンチュー選手、オルトラ選手などが僅差で続く。3周目から佐々木選手がレースをリードしていくが、マシア選手、ヴェイヤー選手、オンチュー選手など大集団によるトップ戦いは続いていく。そして、6周目に中団で多重クラッシュが起きると、集団は8台となる。
後半に入ると、佐々木選手、マシア選手、ヴェイヤー選手、オンチュー選手、ベルテール選手、J・A・ルエーダ選手(KTM)の6台が先頭集団となり、佐々木選手がトップを守っていく。
レース終盤14周目、オンチュー選手とルエーダ選手が接触して転倒、ベルテール選手も遅れを取ってしまう。この後、トップ争いは佐々木選手とヴェイヤー選手、マシア選手の三つ巴の戦いとなる。ヴェイヤー選手はラスト・ラップで佐々木選手をパスしてトップに立つと、そのままチェッカー。オランダ人ライダーとして90年のH・スパーン選手以来、33年振りのウィナーとなった。佐々木選手は2位、マシア選手は3位でゴール。この結果、首位のマシア選手と佐々木選手の差は、13点となった。また、山中選手は9位。鳥羽選手、古里選手は転倒リタイアに終わった。

優勝 C・ヴェイヤー選手(HUSQVARNA)
「いいレースができた。とても疲れたけど。上位グループから遅れないように走って行った。最後はチーム・メイトの佐々木選手を抜くことができた。アタックしなければ、僕が抜かれると思ったから。ふたりで表彰台に上がれてうれしいです。チームに感謝しています」

2位 佐々木歩夢選手(HUSQVARNA) 
「すごくいいレースができたと思う。マシア選手とチーム・メイトのヴェイヤー選手が後ろにいることは分かっていた。最終ラップの8コーナーで抜かれるとは思っていなかった。ともかく、マシア選手との点差を詰められたのでよかった。あと2戦全力で戦います」

3位 J・マシア選手(HONDA)
「昨日より気温が上がったので、難しいレースだった。なんとかレース距離を走り切れてよかった。表彰台で終われてハッピーです。この調子で1レース1レースがんばっていきたいです」

9位 山中琉聖選手(GASGAS)
「序盤、何台かが目の前で転倒して、それをうまく避けることができず、遅れをとってしまった。それから追い上げていったが、とても難しいレースだった。他のライダーとバトルになった。フィニッシュできたのはよかったが、もっといいリザルトがほしかったです。次のカタールは好きなコースなので、がんばります」

リタイア 鳥羽海渡選手(HONDA)
「ペースも良く、25番手から追い上げ8番手を走行中に、後ろから突っ込まれて転倒リタイアとなり、全く腑に落ちないレースでした。次戦に切り替えます」

リタイア 古里太陽選手(HONDA) 
「今日はいいスタートを切り、オープニング・ラップではポジションを上げることができました。私はその後も多くのライダーを抜き、上位グループに追いつくことに成功しました。その時点のペースはよかったです。しかし、目の前で4人のライダーの多重クラッシュが発生し、彼らとの衝突を回避するために私自身も転倒してしまいました。残念ですが、今回得た経験は、次のカタールできっと役に立つと思っています」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 C・ヴェイヤー Liqui Moly Husqvarna Intact GP HUSQVARNA '33.30.072 Dunlop ユーザー
2位 佐々木歩夢 Liqui Moly Husqvarna Intact GP HUSQVARNA '33.30.138 Dunlop ユーザー
3位 J・マシア Leopard Racing HONDA '33.30.400 Dunlop ユーザー
9位 山中琉聖 Gaviota GASGAS Aspar Team GASGAS '33.41.359 Dunlop ユーザー
リタイア 鳥羽海渡 SIC58 Squadra Corse HONDA '24.37.621 -4 laps Dunlop ユーザー
リタイア 古里太陽 IDEMITSU Honda Team Asia HONDA '9.01.425 -11 laps