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Moto2

アルボリーノ選手がウェット・レースを制す

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第2戦の舞台は、南米アルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンド。
ドライ・コンディションで行われた予選では、A・ロペス選手(BOSCOSCURO)がポール・ポジションを獲得した。
続いて、2番手はA・カネット選手(KALEX)、S・チャントラ選手(KALEX)が3番手フロント・ローに並んだ。
また、ケガで欠場した野左根航汰選手の代役で、南本宗一郎選手(KALEX)が出場。初のMoto2マシンに戸惑いながら27位につけた。
小椋藍選手は左手首のケガを押して出走して21位となったが、決勝は欠場した。
 
決勝レースはレイン・コンディションとなる。Moto2クラスは、ウェットでの走行がまったくなかったことから、周回数は14周に縮小された。
決勝レースはカネット選手のホール・ショットから始まった。後ろから、J・ディクソン選手(KALEX)、ロペス選手、予選8位のT・アルボリーノ選手(KALEX)などが続く。
2周目にロペス選手がトップに立ちレースをリード。後ろからアルボリーノ選手、ディクソン選手が続き、この3台が先頭集団を形成。カネット選手はジャンプ・スタートで2回のロング・ラップ・ペナルティを受けて後退する。
中盤に向けてロペス選手は逃げ切りを図るが、アルボリーノ選手、ディクソン選手はぴたりと後ろからついて行く。
残り3周、アルボリーノ選手がロペス選手を捉えると、トップに浮上。そのまま後続を抑えていくと、今季初優勝を達成し、ランキング・トップに躍り出た。
2位ロペス選手に続いて、ディクソン選手が3位となった。
また、初のMoto2レースに臨んだ南本選手は、20位でゴールしている。

優勝 T・アルボリーノ選手(KALEX)
「勝ててスーパーハッピーだよ。バイクのフィーリングもよく走れて、2戦連続の表彰台に上がれてうれしい。このコンディションで走るのは簡単じゃなかったけど、プッシュしていったよ。首位に上がったけど、まだシーズンは長いからミスなく戦っていきたい」

2位 A・ロペス選手(BOSCOSCURO)
「スタートで出遅れたけど、すぐに追い上げてトップ争いに加わることができた。最終パートの走りがいまいちだったので、そこが辛かった。最後にミスしてしまって抜かれてしまったけど、2位でもうれしいです」

3位 J・ディクソン選手(KALEX)
「レース中、ヘルメットのバイザーが少し曇ってしまって大変だった。いつもはノーズガードを付けているけど、温かいところだから必要ないと思った。間違いだったね。走るのは難しかったから表彰台で終われてうれしい。娘が生まれたばかで、表彰台で二重の喜びです」

20位 南本宗一郎選手(KALEX)
「金曜日から初めてMoto2バイクに乗り出して、3日目で決勝となった。雨になって、僕としては雨の方がついていけるかなと思っていた。雨のレースでは1周目にどこにつけるかが大事だと思っていたので、とにかく1周目にがんばったら11位まで上がったが、そこからフロントに問題があって、だんだん落ちてしまった。完走できてよかったです。楽しくレースできたと思っています」

欠場 小椋藍選手(KALEX)
「ウェット・コンディションで14周も走るリスクを負いたくなかったので、今日のレースを欠場することに決めました。次のレースに集中したいです。今週末はドライ・コンディションでコースを走って自分の体調を確認しました。レースに出場できないのは残念でした。次のアメリカ戦に向けてコンディションを整えたいです」



Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 T・アルボリーノ Elf Marc VDS Racing Team KALEX '26.26.606 Dunlop ユーザー
2位 A・ロペス Beta Tools SpeedUp BOSCOSCURO '26.27.269 Dunlop ユーザー
3位 J・ディクソン Solunion GASGAS Aspar Team KALEX '26.28.567 Dunlop ユーザー

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Moto3

鈴木選手が3年ぶりの優勝を決める

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予選では、佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)が2戦連続のポール・ポジションをゲット。
「今週もいい感じで走れている。前回はポールからスタートして6位だったので、今回は優勝したいです」と佐々木選手。
D・オンチュー選手(KTM)が2位、D・モレイラ選手(KTM)が3位に続く。
鈴木竜生選手(HONDA)は6位、鳥羽海渡選手(HONDA)11位、山中琉聖選手(GASGAS)18位、古里太陽選手(HONDA)は26位につけた。
 
雨の中、決勝レースがスタートすると佐々木選手が好ダッシュ。しかし、1コーナーではらんでしまい、遅れをとってしまう。
モレイラ選手がトップに立ち、オンチュー選手、I・オルトラ選手(KTM)、鈴木選手、佐々木選手などが後ろから続く。
2周目にオンチュー選手がトップに立ち逃げ切りを図るが、転倒してしまう。
代ってトップに立ったのは鈴木選手で、すぐに後続を離していく。
2位以下は、佐々木選手、J・マシア選手(HONDA)、D・オルガード選手(KTM)、D・ムニョス選手(KTM)、X・アルティガス選手(CFMOTO)など8台が混戦をみせていく。
佐々木選手は善戦していたが、10周目に転倒、戦列を離れた。
 
トップの鈴木選手は後半に入ると、5秒以上のリードを奪い独走態勢を築く。
2位争いでは、終盤に向けて転倒が相次ぐ。マシア選手、ムニョス選手、アルティガス選手がクラッシュ。さらに、残り2周で3番手につけていたD・アルマンサ選手(CFMOT0)も転倒してしまう。
2位争いの混乱を尻目に、鈴木選手は独走で2020年のスペイン・へレス以来の優勝を飾った。
2位には、混乱の中で走り切ったモレイラ選手が入り、負傷したF・ロレンソ選手(KMT)の代役で参戦したミーノ選手が3位をつかんだ。
また、鳥羽選手は7位、山中選手9位、古里選手は18位に入っている。

優勝 鈴木竜生選手(HONDA)
「2020年のへレス以来の優勝、3勝目をあげられてよかった。去年、もう少しで勝てそうなこともあったけど、勝てなかった。今日はオンチュー選手がすごくプッシュしているのが分かったから、後ろについて行こうと思った。オンチュー選手が転倒して、その後は後続と差ができたけど、コンディションが難しかったので大変だった。これまでのMoto3の経験が役だったと思う。やっと勝てて少しホッとしています」

2位 D・モレイラ選手(HONDA)
「ハードなレースだった。ずっとプッシュしていった。ラスト・ラップは本当に難しかった。2位に入れてうれしい。とにかく冷静に走ることを心掛けた。最終コーナーでは攻めていたよ。次は勝ちたいね」

3位 A・ミーノ選手(KTM) 
「ロレンソ選手の代役に呼んでくれたチームに感謝している。今日はいい結果がでてうれしい。表彰台に上がれて本当にうれしい。雨で表彰台に上がったことはなかったから、よけいにうれしいね」

7位 鳥羽海渡選手(KTM) 
「ラッキーな7位になったのはよかったが、内容はよくなかった。どこが悪いのかは分かっているので、レイン・コンディションでそこを改善できればと思う」

9位 山中琉聖選手(KTM)
「初日から苦しんでいた。完全なウェットでの走りは初めてだったので、難しかった。ラップごとに少しずつ感触をつかんでいった。今回、苦戦したなかで、トップ10で完走できたことはよかった」

18位 古里太陽選手(HONDA)
「序盤、ペースをつかむことができなかった。中盤からは何台かを抜くことができた。ペースを上げるのが遅くて、前の集団とは離れてしまった。初めての雨のレースだったが、いいポイントもあった。悪いところを改善していきたい」

リタイア 佐々木歩夢選手(HUSQVARNA)
「雨の中で落ち着いて走っていた。混戦で走っていてペナルティを受けてしまった。そのあと、自分のペースで走っているつもりだったのだが、転倒してしまった。残念なレースだった。ミスしないように次、がんばります」



Moto3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 鈴木竜生 Leopard Racing HONDA '35.18.099 Dunlop ユーザー
2位 D・モレイラ MT Helmets - MSI KTM '35.22.670 Dunlop ユーザー
3位 A・ミーノ CIP Green Power KTM '35.22.798 Dunlop ユーザー
7位 鳥羽海渡 JPN SIC58 Squadra Corse HONDA '35.30.258 Dunlop ユーザー
9位 山中琉聖 Autosolar GASGAS Aspar M3 GASGAS '35.30.943 Dunlop ユーザー
18位 古里太陽 IDEMITSU Honda Team Asia HONDA '36.03.882 Dunlop ユーザー
リタイア 佐々木歩夢 Liqui Moly Husqvarna Intact GP HUSQVARNA '20.17.076 -8laps Dunlop ユーザー