- 天気:雨
- 気温:18度
- 観客:不明人
Moto2
アルボリーノ選手がウェット・レースを制す
第2戦の舞台は、南米アルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンド。
ドライ・コンディションで行われた予選では、A・ロペス選手(BOSCOSCURO)がポール・ポジションを獲得した。
続いて、2番手はA・カネット選手(KALEX)、S・チャントラ選手(KALEX)が3番手フロント・ローに並んだ。
また、ケガで欠場した野左根航汰選手の代役で、南本宗一郎選手(KALEX)が出場。初のMoto2マシンに戸惑いながら27位につけた。
小椋藍選手は左手首のケガを押して出走して21位となったが、決勝は欠場した。
決勝レースはレイン・コンディションとなる。Moto2クラスは、ウェットでの走行がまったくなかったことから、周回数は14周に縮小された。
決勝レースはカネット選手のホール・ショットから始まった。後ろから、J・ディクソン選手(KALEX)、ロペス選手、予選8位のT・アルボリーノ選手(KALEX)などが続く。
2周目にロペス選手がトップに立ちレースをリード。後ろからアルボリーノ選手、ディクソン選手が続き、この3台が先頭集団を形成。カネット選手はジャンプ・スタートで2回のロング・ラップ・ペナルティを受けて後退する。
中盤に向けてロペス選手は逃げ切りを図るが、アルボリーノ選手、ディクソン選手はぴたりと後ろからついて行く。
残り3周、アルボリーノ選手がロペス選手を捉えると、トップに浮上。そのまま後続を抑えていくと、今季初優勝を達成し、ランキング・トップに躍り出た。
2位ロペス選手に続いて、ディクソン選手が3位となった。
また、初のMoto2レースに臨んだ南本選手は、20位でゴールしている。
優勝 T・アルボリーノ選手(KALEX)
「勝ててスーパーハッピーだよ。バイクのフィーリングもよく走れて、2戦連続の表彰台に上がれてうれしい。このコンディションで走るのは簡単じゃなかったけど、プッシュしていったよ。首位に上がったけど、まだシーズンは長いからミスなく戦っていきたい」
2位 A・ロペス選手(BOSCOSCURO)
「スタートで出遅れたけど、すぐに追い上げてトップ争いに加わることができた。最終パートの走りがいまいちだったので、そこが辛かった。最後にミスしてしまって抜かれてしまったけど、2位でもうれしいです」
3位 J・ディクソン選手(KALEX)
「レース中、ヘルメットのバイザーが少し曇ってしまって大変だった。いつもはノーズガードを付けているけど、温かいところだから必要ないと思った。間違いだったね。走るのは難しかったから表彰台で終われてうれしい。娘が生まれたばかで、表彰台で二重の喜びです」
20位 南本宗一郎選手(KALEX)
「金曜日から初めてMoto2バイクに乗り出して、3日目で決勝となった。雨になって、僕としては雨の方がついていけるかなと思っていた。雨のレースでは1周目にどこにつけるかが大事だと思っていたので、とにかく1周目にがんばったら11位まで上がったが、そこからフロントに問題があって、だんだん落ちてしまった。完走できてよかったです。楽しくレースできたと思っています」
欠場 小椋藍選手(KALEX)
「ウェット・コンディションで14周も走るリスクを負いたくなかったので、今日のレースを欠場することに決めました。次のレースに集中したいです。今週末はドライ・コンディションでコースを走って自分の体調を確認しました。レースに出場できないのは残念でした。次のアメリカ戦に向けてコンディションを整えたいです」
Moto2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | T・アルボリーノ | Elf Marc VDS Racing Team | KALEX | '26.26.606 | |
2位 | A・ロペス | Beta Tools SpeedUp | BOSCOSCURO | '26.27.269 | |
3位 | J・ディクソン | Solunion GASGAS Aspar Team | KALEX | '26.28.567 |