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Moto2
ロウズ選手が今季初優勝を達成
舞台はいよいよヨーロッパ・ラウンドに入った。第4戦は、熱狂的なファンが集まることで知られるスペイン・へレス。テクニカルなコース・レイアウトとなっている。
ドライ・コンディションで行われた予選では、S・ロウズ選手(KALEX)が今季初のポール・ポジションを獲得した。
「チームがいいバイクを作ってくれた。最終コーナーを立ち上がったとき、いいタイムが出たことが分かった。レースもこの調子でいきたい」とロウズ選手。
続いて、P・アコスタ選手(KALEX)、J・ディクソン選手(KALEX)と続く。小椋藍選手(KALEX)は5番手2列目に並んだ。
「予選では、いいラップ・タイムを連続でマークすることができた。フィーリングも本来の状態に近づいている。明日の決勝が楽しみです」と小椋選手。
首位のT・アルボリーノ選手(KALEX)は10位4列目。
また、ケガで欠場した野左根航汰選手の代役、南本宗一郎選手(KALEX)は29位となった。
決勝レースがスタートすると、アコスタ選手が好ダッシュ。後ろからロウズ選手、A・ロペス選手(BOSCOSCURO)、アルボリーノ選手、小椋選手などが続く。
1周目にロウズ選手がトップに立ち、アコスタ選手が後ろから続く。この2台がレースをリード。約1秒半後方に3位ロペス選手が続き、アルボリーノ選手、小椋選手、A・カネット選手(KALEX)が4位争いを演じていく。
レース中盤、トップのロウズ選手は2秒近いアドバンテージを築く。単独2位はアコスタ、単独3位にロペス選手が続く。
小椋選手はアルボリーノ選手と4位争いをしていたが、12周目にスリップダウン、そのまま戦列を離れた。
トップのロウズ選手はそのままリードを広げていくと、終盤には3秒近い差をつける。
2位アコスタ選手、3位ロペス選手もそれぞれ単独走行となる。
ロウズ選手は、そのまま後続を寄せ付けない速さを見せて、今季初優勝を達成。
アコスタ選手が2位、ロペス選手が3位となった。
首位のアルボリーノ選手は4位に入り、アコスタ選手と並んで同点のポイント・リーダーとなった。
また、南本選手は、26位で完走している。
優勝 S・ロウズ選手(KALEX)
「今回は予選からいいフィーリングで走ることができた。決勝でも、ずっといいペースで走ることができた。今年はこれまで苦戦していたから、うれしいです。ル・マンは2020年にこのチームで勝っているところだから、この調子でがんばります」
2位 P・アコスタ選手(KALEX)
「ロウズ選手はすごく速かった。今回は初日からあまりセッティングを変更しないで、走っていた。去年からコンスタントに走れているから。次のル・マンでは去年レースで転倒している。冷静走っていきたい」
3位 A・ロペス選手(BOSCOSCURO)
「レースは難しかった。単独走行になったから後ろとの差を見ながら走っていった。走り方を変えながら走っていたよ。優勝を狙うことは難しかったけど、地元スペインで初めて表彰台に上がったからうれしい。この調子で、安定した成績を残したい」
26位 南本宗一郎選手(KALEX)
「スタートをちょっと失敗したが、最初からプッシュして、集団について行くのが今日の目標だった。中盤からブレーキ・トラブルが出て、最初ペースが上げられなかった。後半から、少しよくなった。最後まで走り切れたのはよかった。3戦参加できたことを、今後のアジア選手権に活かしたいです」
リタイア 小椋藍選手(KALEX)
「スタートからトップ2に逃げられて、後方でのバトルになった。いた集団の中では自分は速い方だと思っていた。転倒で終わってしまったことは残念だった。走り切っていたらとは思うが。切り替えて、次に向けてがんばっていきたいです」
Moto2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | S・ロウズ | Elf Marc VDS Racing Team | KALEX | '35.45.107 | |
2位 | P・アコスタ | Red Bull KTM Ajo | KALEX | '35.47.948 | |
3位 | A・ロペス | CAG SpeedUp | BOSCOSCURO | '35.54.725 | |
26位 | 南本宗一郎 | Correos Prepago Yamaha VR46 MasterCamp | KALEX | '36.48.389 | |
リタイア | 小椋藍 | IDEMITSU Honda Team Asia | KALEX | '20.32.650 -9 laps |