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Moto2
赤旗で混乱したレースで、アルボリーノ選手が優勝をさらう
第5戦の舞台は、24時間レースが開催されることでも知られているル・マン。
ドライ・コンディションで行われた予選では、S・ロウズ選手(KALEX)が2戦連続のポール・ポジションを獲得した。
「今週もいいフィーリングで走れている。でも、序盤は苦しいかもしれないので、データを見直したい」とロウズ選手。
続いて、A・ロペス選手(BOSCOSCURO)が2位、首位のT・アルボリーノ選手(KALEX)が3位に続く。
アルボリーノ選手と同点首位のP・アコスタ選手(KALEX)は5位2列目。
小椋藍選手(KALEX)は、16位6列目となった。「ブレーキングから侵入のところにいいフィーリングがない。なんとかレース中にいい感じをつかんでいきたい」と小椋選手は語った。
決勝レースが始まると、ロペス選手が好ダッシュを決めてトップに浮上。後ろからアルボリーノ選手、ロウズ選手、アコスタ選手などが続く。ロウズ選手は1周目に転倒してしまう。
ところが、5コーナーで多重クラッシュが発生して赤旗が出される。レースは14周でやり直しとなった。
ロウズ選手はマシンを修復して再スタートするが、規定の時間内でコースに戻れず。ピット・スタートとなる。
2回目のスタートが切られると、アルボリーノ選手がホール・ショットを決めて、そのままレースをリード。後ろからロペス選手、アコスタ選手、F・サラッチ選手(KALEX)などが続く。
トップのアルボリーノ選手は逃げ切りを図る。2位はアコスタ選手、サラッチ選手とロペス選手が3位争いを展開していく。
ところが、5周目にアコスタ選手がクラッシュ。そのまま戦列を離れる。
この後、トップのアルボリーノ選手は約2秒のリードを築き、サラッチ選手とロペス選手が2位争いとなる。
中盤に入ると、アルボリーノ選手、サラッチ選手、ロペス選手の差は詰まっていき、トップ争いとなる。
2台の猛追を受けるアルボリーノ選手だったが、終盤に入ってもトップをキープ。約コンマ5秒後方に単独2位にサラッチ選手、単独3位にロペス選手がつける。
アルボリーノ選手はそのままトップを守り切りチェッカー。今季2勝目を挙げて、ポイント・テーブルでも単独首位となった。2位にサラッチ選手、3位にロペス選手が入った。
小椋選手は9位でゴールしている。
また、ロウズ選手はピット・スタートから追い上げて15位に入っている。
優勝 T・アルボリーノ選手(KALEX)
「タフなレースだった。体力的にもきつかったよ。フィーリングはよかったし、自信をもって走ることができた。後ろとの差を見ながら走っていた。まだタイトルのことは考えていない。毎レースがんばるだけだよ」
2位 F・サラッチ選手(KALEX)
「赤旗の後は気持的にも難しかった。最後はアルボリーノ選手を追いかけた。プッシュしながら、ミスしないように集中したよ。抜くことができなかったけど、表彰台に上がれてうれしい」
3位 A・ロペス選手(BOSCOSCURO)
「勝つには、少し足りなかった。もう少し状態を上げていきたい。レースではいいバトルができた。この後、テストがあるから沢山走って、よくしたい」
9位 小椋藍選手(KALEX)
「昨日のセット・アップから、さらに多くの変更を加えた。しかし、問題の根本的な解決策にはならなかった。マシンを仕上げていくための方向性は見えてきたと思う。結果もスピードも、僕たちが望んでいたものではなかったが、前進したことを素直によろこび、前向きに取り組んでいきます」
Moto2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | T・アルボリーノ | Elf Marc VDS Racing Team | KALEX | '22.34.233 | |
2位 | F・サラッチ | QJMOTOR Gresini Moto2 | KALEX | '22.34.853 | |
3位 | A・ロペス | Lightech SpeedUp | BOSCOSCURO | '22.35.770 | |
9位 | 小椋藍 | IDEMITSU Honda Team Asia | KALEX | '22.44.929 |