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Moto2
アルデガー選手が初優勝を獲得
6週間近いサマー・ブレークを経て、第9戦がイギリスのシルバーストーンで開催された。
予選は気温17度、レイン・コンディションで行われた。ポール・ポジションを獲得したのは目下ランキング2位につけるP・アコスタ選手(KALEX)。続いてF・アルデガー選手(BOSCOSCURO)、Z・VD・グールベルグ選手(KALEX)が初のフロント・ロー3位となった。
首位のT・アルボリーノ選手(KALEX)は4位2列目となる。また、小椋藍選手(KALEX)は、16位6列目につける。
「路面がフル・ウェットだった午前中のセッションの方が、水が少なくなったQ2よりもよい手応えを感じていました。ウェット・コンディションでの学びの日になりました。明日はドライになりそうなので、後方から追い上げられるようによいスタートを切りたい」と小椋選手。
羽田大河選手(KALEX)は22位、今回より復帰した野佐根航汰選手は27位につけた。
ドライ・コンディションで迎えた決勝レース。スタートを決めたのはアルデガー選手。後ろからA・ロペス選手(BOSCOSCURO)、アコスタ選手、A・カネット選手(KALEX)、アルボリーノ選手などが続く。
ロペス選手がトップに立つが、3周目にカネット選手が先頭に上がり、後続を引き離しにかかる。ロペス選手は遅れ始め、8周目に転倒してしまう。
レース中盤、トップのカネット選手を、アルデガー選手とアコスタ選手が猛追。この3台のトップ争いとなる。
10周目、アルデガー選手はカネット選手を抜き去りトップに浮上。ラスト・スパートをかけると、他の2台を引き離しにかかる。アコスタ選手とカネット選手は2位争いとなる。
アルデガー選手はそのまま後続を圧倒すると、初優勝を決めた。
続いて、カネット選手は2位、アコスタ選手が3位でゴールした。アルボリーノ選手はペースが上がらず10位となる。
この結果ポイント・テーブルでは、アコスタ選手がトップに上がり、2点差で2位にアルボリーノ選手となった。
また、小椋選手は8位でゴール。野佐根選手は22位。羽田選手は1周目に転倒リタイアし、右足を負傷した。
優勝 F・アルデガー選手(BOSCOSCURO)
「初めて勝てて、夢みたいな気分です。サマー・ブレークの間、ずっとハードにトレーニングしてきた。チームはこの2年間ずっとサポートしてくれて、本当に感謝している。終盤でトップに立ったとき、冷静に走るように心掛けた。最後は単独走行になったけど、気が抜けなくて集中して走ったよ」
2位 A・カネット選手(KALEX)
「今回はメンタル的に勝つためにどうしたらいいのか学ぶことができたと思う。勝てなかったのは残念だけど、この経験を次に活かしたい。アルデガー選手は速くて、追いつくのは難しかった」
3位 P・アコスタ選手(KALEX)
「昨日は雨で大変だったけど、4戦連続の表彰台に上がれてうれしい。今日は勝てるだけのペースはなかった。うまくいけば2位を狙えたかもしれないが、この結果はよかったと思う」
8位 小椋藍選手(KALEX)
「よくも悪くもないレースでした。スタートはとてもよかったが、2、3周後にほかのライダーたちとのバトルでタイムをロスしてしまい、トップ集団に追いつくまでに時間がかかってしまいました。あとコンマ2、3秒速ければ、もっとよいレースになったかもしれない。レース後に改善点が分かったので、今後に活かしていきたいです」
22位 野佐根航汰
「今年初めてのレースだったので、簡単ではなかった。他のライダーのレベルは速く大変だった。それでも序盤は感触はよかったが、ブレーキングに問題を抱えるようになった。コンスタントには走れたが、もっと速さが必要です。明日のテストで状態を上げたいです」
Moto2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | F・アルデガー | Beta Tools SpeedUp | BOSCOSCURO | '35.73.758 | |
2位 | A・カネット | Pons Wegow Los40 | KALEX | '35.40.304 | |
3位 | P・アコスタ | Red Bull KTM Ajo | KALEX | '35.41.641 | |
8位 | 小椋藍 | IDEMITSU Honda Team Asia | KALEX | '35.46.896 | |
22位 | 野左根航汰 | Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp | KALEX | '36.48.446 | |
羽田大河 | Pertamina Mandalika SAG Team | KALEX |