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トライアル世界選手権第2戦 日本GP

黒山健一選手が世界の猛者を相手に初日トップ10入り!

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2018トライアル世界選手権シリーズの第2戦となる「ストライダー日本グランプリ」が、6月2日(土)~3日(日)に栃木県のツインリンクもてぎで開催された。最高峰のトライアルGPクラスには、ダンロップタイヤD803GPを履く5年連続全日本チャンピオンの小川友幸選手(#97)をはじめ、黒山健一選手(#98)と野崎史高選手(#99)の全日本トップ3がスポット参戦した。

世界選手権は、停止が失敗(減点5)となるノーストップルールが導入されていて、停止が減点されない全日本とは大きく異なる。さらに金曜日に、全日本には無い予選があり、そして日本GPは2日間にわたり決勝を実施。さらにセクションの難易度も高く、大会で上位に入賞するにはテクニックに加えて強靭な体力も求められる。

予選では、1セクションを走って2日間の競技スタート順を決定。トライアル競技では、出走順が遅いほど先に走る選手の走りや減点を参考にできるため有利とされている。予選の結果は、黒山選手がGPクラスの15名中11位。野崎選手は同12位、小川選手は14位となった。いわゆる一発勝負の予選には、決勝とは違った難しさもあるが、昨年の世界王者が今大会の予選で13位と低迷したことから、あらためてそれが証明された。

競技は、2日間とも5時間の持ち時間で15セクションを2ラップして争われ、1日ごとに順位がつけられる。今回は両日とも晴天に恵まれ、路面はドライコンディション。とくに2日目は気温もかなり上昇し、厳しい戦いとなった。このなか黒山選手は1日目の競技において、1ラップ目こそ13番手だったが、2ラップ目に追い上げ、トップ10入りとなる9位に食い込んだ。また黒山選手は、2日目の最終順位こそ15位となったが、1ラップ目の第13セクションにおいては世界で3本の指に入る見事なクリーンを叩き出して観客を沸かせた。

小川選手は、足を負傷しながらも2日目は13位と健闘。2日間とも20位に終わった昨年の雪辱を果たした。また、野崎選手は腰痛に悩まされながらも2日目は14位となり、世界選手権参戦でまたひとつ大きな経験を得た。なお全日本選手権では、第3戦を終えた段階で、トップ3の選手がそれぞれ1勝を挙げる三つ巴のタイトル争いが繰り広げられている。


【黒山健一選手のコメント】
「このところ日本GPでは毎年ケガをしていたので、1日目はケガなく終えることができて満足でした。しかし2日目は、思うような走りができず、悔しさが残りました。1日目で出し切ってしまい、かなり疲労がある中で、もちろんよいところもありましたが、ポカミスを何回もやってしまったのが残念です。次の参戦は、トライアル世界選手権の電動バイククラス。7月の第1戦フランスGPに向けて、しっかり準備を進めます」


【小川友幸選手のコメント】
「調子は悪くなかったですが、イージーミスがいくつかあり、そのぶんの15点くらいを減らせたら9位か10位に入れたかなと思うと残念です。出口まで行けなかったセクションがあったことも、ちょっと辛かったです。1日目に右足を痛めてしまい、たぶん筋肉が断裂したか指の骨にヒビが入ったかなと思うのですが、下見で歩くのが厳しい状態でした。なんとか最後まで持ちこたえてくれたのでほっとしています」