2018 FIM トライアル世界選手権第6戦がベルギーのコンブレン・オー・ポンにて開催され、電気トライアルバイククラスのEクラスにダンロップタイヤを履く黒山健一選手が出場。見事2位に入るとともに、全2戦となるEクラスで世界ランキング2位に輝いた。
今大会は2018年のここまでの世界選手権のなかでもっともコースが長く、土の斜面を利用したセクションや大岩が連なるセクションなどが用意された。土曜日に開催された予選にてトップとなった黒山選手はクラス最後のスタート。チャンピオン争いをしているライバルが1ラップ目2セクションで減点1となるなか、黒山選手は3セクションまでクリーンでレースをリードした。しかし4セクションにてステアから斜面を駆け上がるというルートでマシンが後退。ここで減点5点となってしまう。この5点はその後のレースにも影響し、1ラップ目はトップと3点差の減点7で2位通過。20分間のブレークを経て、2ラップ目に入るとライバルが1セクションで減点5点となるが、2セクションでは黒山選手が減点5点と、その差はなかなか縮まらない。その後、土の斜面を駆け上がるような6セクションで減点1となるものの7セクション以降はすべてクリーンした黒山選手。しかし、ライバルも同じく6セクションで減点1、7セクション以降はクリーンしており、結果、3点差で2位となった。

世界選手権はセクション内での停止が減点5点になるというルールに加え、電動トライアルバイクという普段のマシンとは特性がまったく異なる状況のなかで、つねにトップ争いを繰り広げた黒山選手。黒山選手、そしてTY-Eの高い技術とポテンシャルを証明したといえるレースとなった。

黒山健一選手のコメント
「朝からマシンの調子がいつもとは異なるような感じでのスタートなりましたが、どこもクリーンを出せるセクションだったので、反省点が多い結果となりました。ただ、世界選手権という場で戦え、チャンピオン争いができたことは嬉しく思います。また、日本の地形でしかタイヤのテストをしていませんが、フランス大会、ベルギー大会とも非常にいいグリップ力を発揮してくれました。応援してくださったみなさんありがとうございました」