ここでは「SPORTMAX Q5A」と前モデル「SPORTMAX Roadsport2」の比較インプレッションをお届けします。
インプレッション頂くのは、全日本ロードレース選手権ST1000クラスで3回連続でシリーズチャンピオンを獲得している渡辺一馬選手です。

場所:筑波サーキット コース1000
路面:ドライ
気温:5~11℃
シチュエーション:サーキット
車種:HONDA CBR400R
空気圧:冷間 F2.5 R2.9 (車両指定空気圧)

タイヤの特性がよくわかるよう同車種を2台用意し、
「SPORTMAX Q5A」と前作「SPORTMAX Roadsport2」をそれぞれ装着。
SPORTMAX Q5Aへの進化を体感いただきました。


ライダー:渡辺一馬選手


Q:前作「SPORTMAX Roadsport2」との乗り味の違いはどうでしたか?  
A:比較試乗してすぐに感じたのがQ5Aの軽快な初期旋回と乗り心地の良さです。またグリップ感も非常に良く、しっとりとした接地感があり、早朝は寒かったですがタイヤを温めやすいと感じました。

Q:「SPORTMAX Q5A」はどんな人におすすめでしょうか?    
A:サーキット走行会∼街乗りまで誰にでも使って欲しい。あえてゆっくり走っても安心感があり、ステップを擦るほど攻めても不安感なく走れます。
サーキットでタイムを出したい方は別ですが、初めてサーキットを走る方には必要充分なグリップと安心感があるので特におすすめです。

Q:「SPORTMAX Q5A」の特徴、キャラクターを教えてください。
A:Q5Aはハンドリングが軽快で安心感があり、直進時は安定していますが、バイクを寝かせればハンドルに舵がつきタイヤがイン側に自然に入ってきてくれます。目線だけで曲がれるくらい自然に曲がれるので、ライディングに集中できてとてもスポーツ走行が楽しいタイヤです。

Q:サーキットでの、おすすめの空気圧を教えてください。        
A:サーキット走行でも車両の指定空気圧で充分走行が可能です。タイヤが柔軟ですので今回のコンディションでは下げる必要性はあまり感じませんでした。



Q:タイヤを温めやすいとのことですが、ウォームアップ性について詳しく教えてください。
A:早朝、気温が5℃の状態で走り出しまたが、コースを3周した頃には攻めた走りができていました。(もしかすると2周くらいでタイヤは充分温まっていたかも)。走行後のタイヤを確認しましたが熱が入っているのを確認できましたし、タイヤ表面がすぐに温まる印象です。また走り出し初期からグリップ感もありますので、寒い日でも安心して走行頂けると思います。

Q:ライフはどうでしょうか。
A:1日中サーキット走行をしましたが、グリップダウンを感じませんでした。気温もあるかもしれませんが垂れる感じもなく、トレッドのエッジに刻印されているSPORTMAX Q5Aのロゴを消そうと後半攻めた走りをしてましたが、消すことが出来ませんでした。ライフもかなり期待できると思います。