Moto3クラスには、前回と同じフロントにソフトS、ミディアムM、リアにソフトS1、ミディアムM1を供給した。
予選では、J・マルティン選手(HONDA)が最終ラップに転倒しながらも、今季2度目のポール・ポジションを獲得した。
「レコードを更新したかったので全力でアタックしたが、転倒してしまった。ケガはないです。明日の決勝へ向けて自信があります」とマルティン選手。
2位にE・バスティアニーニ選手(HONDA)、3位にA・カネット選手(HONDA)と続く。
首位のJ・ミル選手(HONDA)は6位2列目となる。
鈴木竜生選手(HONDA)は9位、佐々木歩夢選手(HONDA)18位、鳥羽海渡選手(HONDA)31位となった。
「アラゴンは左回りのサーキットで、得意とするレイアウトなので、明日の決勝が楽しみです」と鈴木選手。
「明日は追い上げのレースをしたい。今季のベスト・リザルトを目指し、次の日本GPに向かいたい」と佐々木選手。
「昨日のブレーキングで突っ込みすぎるという問題点を修正できなかった。明日は自分の走りをしっかり出せるようにがんばります」と鳥羽選手。

朝のウォーム・アップ走行が霧のためにディレイとなったため、Moto3クラスのレースは13周に減算された。
決勝レースがスタートすると、マルティン選手がホールショット。バスティアニーニ選手、カネット選手、ミル選手などが続く。
まずは、マルティン選手とバスティアニーニ選手、カネット選手、ミル選手を中心に10台以上がトップ争いを展開する。
中盤に向けて、マルティン、カネット、バスティアニーニ選手が何度もトップを入れ替えていく。ミル選手も上位にピタリとつけていく。
8周目になるとミル選手がトップに上がるが、引き離すことはできす。混戦模様は続く。
後半に入ると、カネット選手、バスティアニーニ選手、マルティン選手、F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)、ミル選手が接近戦を展開する。
そして、ディ・ジャンナントニオ選手、マルティン選手、バスティアニーニ選手、ミル選手の順でラスト・ラップに入るが、ミル選手がすぐにトップに浮上。最後まで後続を抑えると、今季8勝目を獲得した。
2位はディ・ジャンナントニオ選手、バスティアニーニ選手が僅差の2、3位となった。
この結果、首位のミル選手は2位に80点差をつけて、初タイトルに王手をかけた。
また、鈴木選手は13位、佐々木選手は16位、鳥羽選手は28位となたった。

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優勝 J・ミル選手(HONDA)

「最終ラップでうまく走ろうとしたが、プッシュしすぎないように気を付けた。今回のレースだけではなく、シーズンを通してブレーキングが一番重要だった。日本で最初のマッチ・ポイントがやってきますが、今はタイトルの計算をしたくないです。この調子で今後のレースもがんばります。正直、今はこの話題にあまり触れないようにしている。スペインでチャンピオンを決めたかったですが、今はバレンシアまでに決めたいと思っています」

2位 F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)

「14番グリッドからスタートして、短い時間でかなり追い上げた。優勝したかったのでベストを尽くした。最後のコーナーは2番手だった。とにかくこの2位はすばらしい結果です。遠征に向けてこの勢いを維持したい」

3位 E・バスティアニーニ選手(HONDA)

「最初からとてもいいレースだったし、とても激しいバトルでした。かなり強いライダーたちが集団となったので、不必要なリスクを負わずに上位を維持することに集中した。最終ラップは3番手だったので目標は優勝争いだった、あのようなレースのフィナーレになるとは思っていなかった」

13位 鈴木竜生選手(HONDA)

「序盤はよかったのですが、終盤は思うように走れなかった。セッティングに問題があると思う。次の日本GPに向けて、この辺の問題をしっかり克服したい」

16位 佐々木歩夢選手(HONDA)

「決勝ではブレーキングが完ぺきではなく、コーナリング・スピードにも影響した。今日はベスト・タイムでは5番手くらいのタイムが出ているので、次戦に向けて自信になった。全体的に、どのサーキットでもタイムを出せるようになってきているので、次の日本GPでは課題のブレーキングをしっかりできるようにしたい」

28位 鳥羽海渡選手(HONDA)

「序盤はそれほど悪くなかったのですが、なかなかペースを上げられなかった。原因はわかっていません。さらに、今回はウイークを通じていい走りができなかったのでとても残念です」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA '25.57.607 Dunlop ユーザー
2位 F.Di Giannantonio Del Conca GrGesini Moto3 HONDA '25.57.650 Dunlop ユーザー
3位 E.Bastianini Estrella Galicia 0,0 HONDA '25.57.658 Dunlop ユーザー
13位 鈴木竜生 SIC58 Sauadra Corse HONDA '25.59.568 Dunlop ユーザー
16位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '26.00.146 Dunlop ユーザー
28位 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '26.32.253 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 271 Dunlop ユーザー
2位 R.Fenati Marinelli Rivacold Snipers HONDA 191 Dunlop ユーザー
3位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA 173 Dunlop ユーザー

※第14戦終了時点